レポート

第4回 NEW CONFERENCE
女性経営者等の活躍に向けた会議 ~女性社長が動かす東京の未来~

トークショー:オンライン時代の経営シフト
オンラインでもたらされた変化を楽しみ、
前向きに、パワフルに、経営をシフトする

ステージに、4人の経営者たちが颯爽と登場しました。進行を務めるのは、佐々木かをり氏です。ダイバーシティ視点でイノベーションを起こすというミッションでスタートした株式会社イー・ウーマンと、通訳や翻訳を中心とした株式会社ユニカルインターナショナル、2つの会社の代表取締役社長を務めています。

「まずは、ここ1~2年のオンライン時代で、社内のDX化などについてお話いただけますか?」という佐々木氏の問いかけに、「コロナ禍であっても、当然、ものづくりの現場でリモートはできません」と、表情は柔らかでありながら、厳しい状況を伝えたのは、スマートフォンなど最新機器に欠かせない表面処理業を担う日本電鍍工業株式会社 代表取締役の伊藤麻美氏です。
「そんな中でも、4年くらい前から社内全体をWi-Fi化したり、iPadで入力して手書きを減らしたりしています。ですので、リモート会議はまったく支障なく行っているという感じです」

ホッピービバレッジ株式会社で2003年より代表取締役社長を務めている石渡美奈氏は、「この1年半は、まるで禁酒法時代のような日々。本当に心臓を掴まれるような思いで、何とかのれんをつないできました」と振り返ります。
「DX化の最も対極にあると言われるのが私たちの業界ですが、徐々に広まっていると感じます。DXを上手に使うことで、また次の時代を創ることができるのではないかと、日々考えています」

「働く女性の支援」というミッションの下、全国に保育・介護サービス事業を展開している株式会社ポピンズホールディングス。その代表取締役社長である轟麻衣子氏は、「2020年春、緊急事態宣言が出された時に、初めてオンライン・オフラインを融合したハイブリッドという形で、オンライン保育を始めました」と、新たな取組を語ります。
「『働く女性』のライフステージに応じた切れ間のないサービスで、お客さまにとっての日常が止まらないようにする。そういう世界観をしっかり作っていくことが、この1年半でのチャレンジでした」

「せっかく4人の対話なので、みんなで自由に女子トークしながら進めたいなと思います」という佐々木氏の言葉で、さらに活発なセッションに。石渡氏は「Eメールなどを活用して、取引先に何か発信できないかという努力を社員が始めました」、伊藤氏も「オンラインで営業すると、お客さまも在宅なので、通常会えないお忙しい方がお時間を取ってくださることもありました。ピンチがチャンスになったんですね」と、前向きな変化を語ります。

「介護事業では、コロナ禍で怖くて外出できないというお客さまの代わりに、代理で買い物をするなど、自宅にいながらサービスが受けられる形に発想を転換しました」と、対策を語ったのは轟氏。また、佐々木氏は「私が毎年プロデュースしている国際女性ビジネス会議も、オンライン開催で世界20カ国からアクセスがありました。スピーカーも各国から来ることができたので、オンラインの良さというのがあるということですね」と、新たな可能性を語ります。

さらに、社員のマインドセット、オンラインと対面のバランスなどへと、話題が展開。「経営って、アドベンチャージャーニー」「スリリングな状況を、笑いながら克服していくのが経営者のダイナミズム」「何があっても3秒で切り替え、逆にそれを健康の糧にしていく」など、パワフルなキーワードが次々と飛び出し、何度も笑いが巻き起こりました。

「画面の向こうで、皆さんがお腹を抱えて笑いながら、これからも経営できるぞと思ってくださっているんじゃないかと思います」と、佐々木氏。最後に、参加している女性経営者たちへメッセージが贈られます。「今、一年間でこんなにオンラインが進化している時代に、真正面から生きていることが幸せです。皆さん、共に生きていきましょう!」と、石渡氏。「『~ねばならない』という神話が多い日本で、たくさんの選択肢を皆さんにご提供したい。一緒に、がんばりましょう」と、轟氏。「しっかり楽しんで、いかに乗り越えていくかということが、健康だけでなく美にもつながると思うので、楽しんでやっていきましょう」と、伊藤氏も笑顔で呼びかけます。

「幸せな気持ちでいるということが、実は経営の基本なんだなと、今日は皆さんのお話を伺いながら思いました」と佐々木氏が締めくくります。
「今日、私が幸せだなと思ったのは、このつながり。どの時代にも私たちは経営をシフトさせ続けながら、元気に手をつないで、前に歩いていきたいと思います」
笑顔あふれる女性リーダーたちのトーク。そのパッションから、大きな勇気を受け取ったひとときでした。

石渡 美奈
ホッピービバレッジ株式会社
代表取締役社長

立教大学文学部卒業後、日清製粉(現:日清製粉グループ本社)に入社。人事部に所属し、1993年に退社。広告代理店でのアルバイトを経て、1997年に祖父が創業したホッピービバレッジに入社。広報宣伝を経て、2003年取締役副社長に就任。2010年より現職。
早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了(SDM修士)。
ニッポン放送『看板娘ホッピーミーナのHoppy Happy Bar』パーソナリティ、2015-2016年度東京愛宕ロータリークラブ会長、一般社団法人新経済連盟 幹事、学校法人立教学院評議員、早稲田大学商議員、Super GT 300クラスHOPPY team TSUCHIYAチームオーナー、一般社団法人全国清涼飲料連合会 環境委員会所属。
著書に、『社長が変われば会社はかわる!』(阪急コミュニケーションズ)他多数。

伊藤 麻美
日本電鍍工業株式会社 代表取締役

東京出身。1990年上智大学外国語学部比較文化学科卒業。Business/Economicsをメジャー。約8年間のFMラジオ・TVなどのパーソナリティーを経て、1998年米国California州Carlsbadに留学。宝石の学鑑定士・鑑別士GGを取得。2000年日本電鍍工業㈱ 代表取締役に就任。2012年、日本アクセサリー㈱ 代表取締役社長、㈱ジユリコ 代表取締役社長に就任。

佐々木 かをり
株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長
株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長

ダイバーシティの第一人者。1996年から日本最大級のダイバーシティ会議「国際女性ビジネス会議」を企画・プロデュース、2000年から「イー・ウーマン」サイトを中心にダイバーシティ関連のコンサルティングおよび研修・講演。組織の多様性と成長性を分析する「ダイバーシティインデックス」を開発。また、内閣府男女共同参画会議、厚生労働省をはじめ多くの政府審議会等の委員を務める。世界銀行「女性起業家資金イニシアティブ(We-Fi)」日本代表。日本代表としてAPEC、OECD等国内外での講演も通算1,600回以上。これまで東京大学、上智大学など複数の大学、高校等で教鞭を執る。また、「アクションプランナー」と佐々木メソッドによる時間管理術は日本の時間管理・手帳ブームをつくり毎月の講座も「人生が楽しくなる」と人気。テレビ朝日「ニュースステーション」レポーター、TBS「CBSドキュメント」アンカーなど歴任。現在もテレビ、雑誌、新聞等のコメンテーターを務める。2009年ベストマザー賞受賞。2021年「ブルガリ アウローラ アワード2020」受賞。神奈川県横浜市生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業。米国ニューヨーク州エルマイラ大学に留学。2008年名誉文学博士号授与。2児の母。

轟 麻衣子
株式会社ポピンズホールディングス
代表取締役社長

12歳からイギリスの全寮制私立学校に単身留学し、ロンドン大学King's Collegeに入学。INSEADにてMBAを取得。
外資系金融、ラグジュアリー業界に勤務し、25年間の海外生活(英・仏・シンガポール)を経て2012年に日本に帰国。母、中村紀子が1987年に創業した株式会社ポピンズに参画し、2018年代表取締役社長に就任。2020年ポピンズホールディングス代表取締役社長就任。
「働く女性の支援」というミッションの下、全国326ヶ所の保育教育施設、ナニー(教育ベビーシッター)・介護サービス事業を展開。2020年12月日本初のSDGs-IPOとして東証一部上場。
経済同友会幹事、日本経済団体連合会会員。

開催日時 2021年11月1日(月)13:15-18:30
会場 オンライン開催(ZoomとYouTubeによるライブ配信)
参加対象 企業・団体の代表者、経営者層、個人事業主など(男女不問)